理想の自分に苦しめ

花見。


要介護老人、障碍者、病人等に対して、
従順さを求めたいというのは、
接していれば必ず抱く気持ちであろう。
しかし、彼らのいらだちは尋常ではないだろう。
そして我々もいらだつ。
我々は人格者たらねばならない。
一方、ハンデを背負ったとき、
人は人格者たろうとする努力を棄ててよいだろうか。
さて、このように他者に人格者たることを求むるは、
自身が人格者たらんとすることを棄てているということではないだろうか。
寛容に。寛容に。