復讐が怖い

昨夜ついに出た。
足の長い奴だった。
八本もそれを持っている。
壁にへばりついたそやつをティッシュ箱で叩いた。
一本の足と本体に分かれて畳に落ちた。
季節の訪れに心が沈んだ。
しばらくして、仕方なく死骸の処理をしようと目を移すと、
奴は足を一本残して消えていた。

重傷を負いながら、
今もまだ僕と部屋をシェアしているのだろう。