クシャミさえ人から愛されなさい

我が家の裏のアパートから
しょっちゅう男のクシャミが聞こえる。

花粉症の季節でもないのに。
風邪にしては長期に及び過ぎている。
ハウスダストか?

そのクシャミ、実に可愛げがない。
男のクシャミとは言え、こんなに可愛げがないクシャミも珍しい。
クシャミというのは、
最初に低い声が出ても最後は細かな飛沫が高音を奏でて、
その高音が多少の可愛げをかもし出すものであろう。
奴のクシャミは始終野太い。
この可愛げのないクシャミを毎日何度も聞かされるストレス。
ふぅ。

待てよ。
こんなアパートに住んでいるということは、
もしかしたら同じ大学の学生かも知れないな。
未だ顔を見ない相手だから何とも言えないが、
ちょっと情報収集をしてみようか?
まあ、個人を特定したところで苦情も言えない小心な僕だけどね、
ノートに名前と呪いの言葉ぐらい書き連ねることは出来るから。




追加
金剛峰寺前で盆踊り。
行って参りましたよ。
愉快な人が合流すれば愉快な時間が訪れますね。

この愉快な人、酔うと口が大変悪くなるのが玉に瑕。