御大師様が仰せですよ

藤田先生による空海の思想入門。
今日のテーマは弘法大師の教育観。
藤田先生はバングラデシュの教育と貧困を例に語られた。
貧困のため労働せざるを得ない。
よって教育を受けられない。
よって出来る仕事が限られる。
よって貧困である。
悪循環である。
さて空海綜芸種智院なる学校を創立した。
九世紀の事である。
二十一世紀バングラデシュはいまなおもがいているのに、
空海は九世紀既に教育の重要性に気付いていた。
貧困層にこそ教育が必要である。
しかし社会の貧困層はいつの時代も悪循環を抜け出せないはずである。
空海はこの問題をどの様に解いたか。
完全給費制である。
学道を志す者全てに経済生活を保障したのだ。
つまり学費の全額支給である。
これは教育機会の均等化を図るために最良の方法であった。

さあ、空海のその意志を継いでいるはずの高野山大学
高いんじゃないのかい?
「何が」高いのかは伏せておくが。
生活のためにバイトして、学業が疎かになってしまっている学友がいるようですよ。
御大師様の意志に背いていいのかい?