野分過ぎ 森に波打つ 雲の影

今日は大雨警報が出ていて、午前六時を過ぎた段階でも解除されていなかったから、
一講時は休講になるはずなのに、大学もいい加減なものだ。
行ってみれば「授業は通常通り」の張り紙。
大学の作った規則を大学が破ってどうするのか。
あれで欠席扱いされた人は浮かばれまい。
まあ、僕は用心深い性質なので、ちゃんと出席できましたが。

折角このブログを見てくれているYMさんには申し訳ないが、
山脇先生の授業ばかり取り上げても具合が悪いので、
本日は中西先生による法式の授業について。
六種供養と六波羅蜜の関係性を学んだ。
専門用語なども多く、
細かな内容を書くと長くなるので控える。
感想を言う。
十のうち九までは、なるほどそういうものかと好印象だが、
残り一つに押し付けがましさを感じる。
これはなぜかというと、
真言密教を信仰実践している先生が真言密教を教えるからだ。
中にいると、疑うことを知らない、信じ切っている、もしくは疑いを口に出してはいけない。
そんな雰囲気が、ない様である様に漫然とある。
外からまず疑いの目で見ることが本当の学問だと思う。
そういう観点だと法式の授業は学問というよりも、
僧になるための職業訓練という方が相応しい授業である。
この大学に於いては仕方が無いとはいえ、
僧になる気の無い学生にとっては、
その十のうち一の要素が遺憾なのである。