ノアと息子たち
旧約聖書創世記「ノアと息子たち」。
ノアがあまりに乱暴なお父さんなので解釈に困ったが、
ようやく分かってきた。
ここら辺から物語が神話から現実世界に繋がり始めるんだな。
つまり書くほうは逆の作業で、
自分の先祖を辿っていくと、辿りきれずに想像の世界に入り、
神話の世界に入り、最初の人間に辿り着く。
旧約聖書では最初の人間は神とは別者だが、
世界各地にある他の神話だと人間が神の子孫であることもあるわけだ。
人は出自を素敵なものにしたいらしい。
寛永諸家系図伝なんかも、みんな素晴らしい家柄だもの。
なんでだろう。上昇志向かな。
先祖の力を借りてでも他の人や生物を見下す立場に行きたい、ということか。
まあ、見下すのは気持ちがいいものね。
一服の清涼剤。
北南 それとも知らず この糸の ゆかりばかりの 末の藤原 (脇坂安元)