やる気、風邪と共に去らず

先生によっては、教室に入ってこられた瞬間から、
今日は機嫌が良さそうだとか悪そうだとか判り易い方がおられる。
本人も気になさっておいでのようで、ブログに書いてあった。
しかし、誰しも気分の軽重、機嫌の善し悪しはあるものだと、
誰もが知っているのだから、学生はそれほど気にしないものである。
むしろ明らかに機嫌の悪い先生の授業で、
ぺちゃくちゃとしゃべりまくっているヤカラに腹が立つ。
23日月曜日は特にそうだった。
ついにあの先生がキレるのではないかと冷や冷やしていた。
その先生、上記のように気にしていたらしく、今日はニコニコして入室された。
まあ、その先生の名前は伏せておこう。
ちなみに月曜日も今日も休講の影響で僕は一コマしか授業が無かった。

さて今日受けた授業は、
山脇先生による宗教思想史である。
旧約聖書創世記の人間観に注目した授業。
「神の似像と悪」。
人間は神に似せて、神に創られたということだが、
人間とこの聖書の神は何が似ているのか。
人間とこの神はコミュニケーションを取れるということ。
それこそがこの聖書の愛され続ける理由であるとのこと。
正直に言って、今日の授業は興奮した。
結局人間が求ているモノは何者かとの関わりである。
寂しがりの人間の本性がよく表れている書であり、
反感を覚悟で言ってしまえば、
この書の神は人間をよく知る者に人間に似せて書かれた神であろう。

この授業、他にも聴く事全てが興味深い。
こんな授業を受けるために僕はここに来た。
真言密教の大学で旧約聖書に感銘を受けているあたり、偏屈な自分らしい。