大河ブログ

『八重の桜』。
全話見ました。
篤姫』以来の全話視聴。
これは珍しいことです。
大体、「つまらん」と思って途中で挫折するのですが、
なぜ最後まで見られたのでしょうか。
僕と大河の歴史を振り返りながら傾向を探ってみましょう。

まず、僕にとって最初の大河ドラマの記憶は
真田広之の背中の出来物です。
つまり1991年の『太平記』だと思われます。
これは微かな記憶に過ぎません。
翌年は緒方直人主演の『信長』です。
この頃既に僕は織田信長信奉者ですが、
全く記憶にございません。
夜8時に眠りに就く良い子だったからでしょう。
真田広之の背中の出来物の次の記憶は、
竹中直人が「心配御無用」と言っているシーンです。
1996年『秀吉』でしょう。
これもシーンの記憶に過ぎません。
次の記憶はもっくんです。
紋付羽織袴で座っているシーンを見ました。
秀麗な顔立ちの人だと思った記憶があります。
1998年『徳川慶喜』でしょう。
さて、僕が初めてちゃんと大河を見たのは、
1999年『元禄繚乱』です。
僕は歴史好きで、当時、戦国と幕末が好きでした。
江戸元禄時代など興味無く、知りもしませんでした。
しかし、この大河の第一話が始まったとき、
忠臣蔵知らんの?」と父に馬鹿にされたので、
歴史好きなら知っておかなければいけないと思って、一年通してみました。
2000年は『葵 徳川三代』です。
これは戦国の名残の時代であり、
また、前年からの大河視聴の習慣によって一年間見ました。
2001年は『北条時宗』。
習慣によって最初は見ていた記憶がありますが、
あまりに自分に馴染みのない時代であり、
また、奥田瑛二日蓮に対して
「なんか気持ちわりーや」と思って見るのをやめたような気がします。
2002年『利家とまつ』は大体見ました。
記憶に残っているのは秀吉役の香川照之で、
秀吉の負の部分の演じ方を見て、いい役者だと思いました。
2003年『武蔵 MUSASHI』はタイトルが英語で、
「しゃらくせーや」と思って見なかったように思います。
タイガースの快進撃で見る暇がなかったのかもしれません。阪神優勝
2004年『新選組!』も見ていません。
何故でしょう。新選組好きなのですが…。
三谷幸喜も嫌いじゃない。これもタイガースのせいでしょうか。
あるいはタイトルの「!」のポップな感じが気に喰わなかったのかもしれません。
山南敬助役の堺雅人のひきつったような表情が生理的に嫌だった記憶もあります。
後に『半沢直樹』で評価が一変しますが。
2005年『義経』。
見ていた記憶はあります。
神木隆之介からタッキーに変身するシーンや、
奥州藤原氏のもとに身を寄せているシーンや、
頼朝のもとへ馳せ参ずるシーンを覚えていますが、
それ以降の記憶があやしい。
どうもペナントレースが始まってから見なくなったようです。阪神優勝の年。
2006年『功名が辻』は見ていません。
僕は司馬遼太郎は好きですが、
功名が辻』は唯一の駄作だと思っているので、敢えて見ませんでした。
2007年『風林火山』。
武田信玄周辺は新田次郎のイメージに寄ってしまっているので、
内野聖陽のエネルギー溢れる感じの山本勘助が合いませんでした。
2008年『篤姫』。
宮粼あおいの魅力と女性脚本家の描く男心の妙によって熱心に見ました。
2009年『天地人』は全く見ていません。
篤姫』ロスでしょうか。
戦国好きですが上杉家はよく知りません。
直江兼続は世間が言うほどの人物とも思っていません。
妻夫木聡も、う〜ん。
2010年『龍馬伝』。全く見ていません。
坂本竜馬は大好きです。でも竜馬は不細工に演じてほしかった。
そして竜馬の死んだ年齢をとっくに超えた俳優に演じてほしくなかった。
だからはなから見ていません。
2011年『江』。『篤姫』の脚本家に期待したが期待外れでした。
無名女性主人公を有名男性偉人に会いに行かせるという手法の限界を露呈。
織田信長が亡くなるまでは頑張って見ましたが、そこが限界でした。
2012年『平清盛』。ちょうど学びたい時代のお話だったので楽しみにしておりました。
何というか、人間にフォーカスされていて、
時代の空気を感じられなかったというか、
見ていて呼吸をしにくいような鬱積があったように思います。
気が付いたら見なくなっていました。
2013年『八重の桜』。
会津中将への興味。
②現在の福島の状況と、いかに重ねて描くのかという興味。
から見始めました。
なぜ最後まで見られたか。
②は通して見ないと分からないことですから、この理由が大きいように思います。
これまでの傾向から、先入観が無かったことも理由に挙げられます。
自分の持っているイメージが壊されることがありませんでした。
また、イライラさせられるシーンもありませんでした。

さて、来年『軍師官兵衛』。
これは危険です。僕のもっとも好きな時代で、もっとも好きな人の周辺です。
先入観だらけです。
それだけ「違う」と思うシーンが多くなります。
期待しています、NHK。



歯医者、12/24(火)14:45