紀行

平成24年度も終わり、僕は下山する。
いにしえの『土佐日記』や『十六夜日記』に名前の似るブログらしく、紀行を書いてみる。

9時、高野山の家を発つ。
9:22 ケーブルなう。霧の中下って行く。
9:48 高野号なう。
11:02 下界なんばは晴れ。
新大阪へ向かう。
下界では、コートもパッチもマフラーもニット帽も要らない。
全てを装備している僕は汗だく。
新大阪で新幹線の切符を買い、
11:50の のぞみ を待つ間、ふらりと書店へ。
ここで、吉川弘文館人物叢書に『織田信長』が出ていることを知る。
昨年の暮れに出たようだ。
待望といえばそうだが、出てしまったことが寂しくもある。
まあ、新幹線での読み物は決まった。
本を読んでいて紀行になるのやら……。
「大たわけ」、「大うつけ」と呼ばれた信長が非凡さを見せ始めたころ、今川の大軍が迫り来た。
存亡を賭け、信長が桶狭間に臨んだとき、僕は後詰として那古野に馳せ参じたのだった。
見事な勝利を見届けて、僕は猶も東へ向かう。
紀行を書こうとしながら、僕は本の中へと旅をした。
信長が岐阜に辿り着く頃、僕は東京にいた。
旅が、終わる。
山の上、木々に囲まれた駅舎より、乱立するビルの無数の窓ガラスに囲まれたこの駅にホッとする。
マックを食す、なう。
久しぶりに会った両親が何故かGALAXY Tabというものを持っていたので、それで更新している。