近いうちにチーズを買おう

祖母と二人暮し。
それは和食にあきるということ。

祖母のいない昼、
カボチャの煮物を改造。
オリーブオイルとガーリックとバジルで炒めて無理矢理洋風に。
ほうれん草とミンチも一緒に炒めて出来上がり。
ライスの上に盛り付けて食べた。
雑な料理だがおいしかった。

あとはチーズへの渇きを癒したい。



ところで僕が読書家であると思っている方がおられるようだが、
とんでもない誤解ですよ。
今年に入ってから読んだ本は『福翁自伝』だけです。
一冊ですよ。
僕がとても謙虚な人間だから、
「僕は本を読まない人間です」
と言えば謙遜だと思われるのも仕方がないのですが、
本当に本を読まない人間なんです。

何故本を読まないか。
これには二つの理由が御座います。

一つ、僕は無気力な人間で、
本を読むことを想像するだけで疲れてしまうからです。
さあ、読もう!と思い切れないのです。

一つ、僕は臆病な人間で、失敗を恐れるのです。
失敗とは本の選択の失敗のことです。
だから安心できる作家の本しか読まないのです。
夏目漱石司馬遼太郎しか読みません。
二人の本を大方読んでしまったので幅を広げようと、
三浦綾子の『細川ガラシャ夫人』に挑戦したことがありましたが、
終始イライラしていました。
有名な作家だからきっといい本だと思っていたのに、
あれはさらに僕を臆病にしました。

僕はどうもブランド好きな性格のようなのです。
安心できるものが多いからです。
だけどブランドの中にも合わないものはあります。
有名ブランドにまだなりきれていない新進気鋭の作家に
飛び込む勇気も御座いません。
流行に乗るのが嫌いな天邪鬼でもありますので、
村上某や東野某なども読んだことは御座いません。

僕がいかに本を読まないか、
いや、いかに読めない性格かがお分かりでしょう。
謙遜などではなく本当に、
今年に入ってから読んだ本は『福翁自伝』だけなのです。